従業員効率を高めていくエンジニアを考える
なんの記事か
従業員満足度(以下、EX)に対してエンジニアが寄与する意義と、どのようなモチベーションで何を行うのかということ。
簡単にまとめると、書籍「みんなでアジャイル」の理想的な状態になるような組織に、エンジニアマターで進めていくこともできるんじゃない?という個人的な推論です。
冒頭
そもそもEXとは以下の定義とされていることが多いです。
仕事内容・職場環境・人間関係・給与待遇・福利厚生・ワークライフバランスなど、従業員が「仕事と職場に関してどれくらい満足しているのか」を示す指標
こう見るとかなりHR領域に近いのですが、
この中でも「仕事と職場に関してどれくらい満足しているのか」の「仕事に関してどれくらい満足しているのか」の部分を解決することでEXを高めて行こーという話になります。
EXを高め従業員が円滑に動くことでCS・利益や利益につながる各部署、会社全体のPDCAの速度を高めることが目的になっていきます。
何がいいのか
上述のことを踏まえると、当記事におけるEXの定義は「仕事に関してどれくらい早くこなせるか・PDCAを回せているか」と言ってもいいでしょう。
私たちの会社のメンバー行っていることを自動化、または無くしていくことで、たとえばマーケティングなら施策のテストサイクルを早くする、CSならば対象とするユーザーの絞り込みや、どの層を対象とするかをより分析することが理想となります。
何をするか
個人的には以下を順にやっています。
- 他のチーム・部署が行なっていることの把握
- 作業の中のボトルネックや無駄に見えるチャットの把握
- 「こうなればいいのになー」を拾い上げる・引き出す
上から順にやっていくことで、信頼を得て課題や理想を話してくれるようになります。
ただ、最終的な目標は組織全体のPDCAを早くすることであり、目の前の人の持つ課題を解決することではないことは意識すべきです。
1,2はよくある話ですが「無駄に見えるチャットの把握」は注意が必要です。
自動化を行う時のデメリットとして、自動化することで今まで確認していたことが確認できなくなるということがあります。
これは壮子の羽鶴瓶の逸話からも汲み取れますが、自動化することで確認できず静かに状態が悪化していくことがあります。そのため、自動化すべきなのか・自動化すべきではないのか・自動化しても通知などの工夫が必要なのかなどチャットの前後作業を把握する必要があります。
また、「こうなればいいのになー」とぼやいているところに「なんでそう思うんですか!?」と積極的に話しかけにいくのは根本的な課題を探るだけでなく、後々「これできないですか?」という相談を受けるキッカケにもなるのでとても重要です。
これができると、勝手に課題が回ってくるようになるので非常に簡単になってきます。
最後に
この方法は比較的ベンチャー向けだと思っています。大きい企業では、縦割りも大きく他の部署は独立して最適解やKPIを設定することが多いためです。
一方でベンチャーでは、部署ごとにKPIがあったとしても企業としての成長が最重要な事項になります。そのために、企業全体のPDCAを早く回す必要があり、エンジニアは他の部署に比べ「広い視点・長い視点」を持っており、そう言った環境づくりに対して最適だと考えています。
ベンチャー初期であれば機能優先になるかもしれませんが、ある程度軌道に乗ってくれば他のチームのサポートをするのもありな選択ではないかと考えています。